2013年3月15日の記事です。
一回目の訪問
2013年3月15日 円山応挙展@愛知県美術館に行って来ました。

会場に到着すると、中学生がいっぱい。
「うぅ。どうしよう。」と躊躇う。
しかし、僕も子持ちの父。中学生が美術館で本物の作品に触れるのはすごく良いことだと思っているので大きな気持で見守る。
作品を見ていくと、
眼鏡図は細部まで細かく”三十三間堂”は必見。
「驟雨江村図」「雨水山水図」は嵐の風景を掛け軸にしているので珍しいと思う。
嵐の周りが見えにくい風景を上手く表現はしている。
「波上白骨坐禅図」「波濤図屏風」の波表現は「これは葛飾北斎の波と同じだ!さすが北斎!」と思っていたが、調べると葛飾北斎の方が時代が後だったのであった・・・。
屏風が多く展示され国宝の「雪松図屏風」重要文化財「雨竹風竹図屏風」などがあった。
「雨竹風竹図屏風」は水墨画で描かれていて、雨で視界が悪く靄がかかっている感じが凄く書かれていた。これ好きだなあ。
初めて知ったのが、屏風で立体感を出すために屏風の手前に来る部分を手前にし、奥まっている部分が遠方になるように描かれている。
屏風の特性を活かしているんだなあと感心。
今回の展示の目玉は、「大乗寺客殿」の再現でしょう!
LED照明を使い”朝〜昼〜夕〜夜”と時間に伴う光の変化でどのよに見え方が違うかを体感できるようになっている。
良い体験をしました。
県美には、「ボロック展」、「クリムト展」を見に行っているが体感できる試みは素晴らしいと思う。
美術などは「身体性」が伴うと思っているので体感できることは見るだけではない何かを感じられる素晴らしい機会だと思うっているので今後も同様に「身体性」を感じられる展示をしてほしい。
虎の表現についてはAPMoA館長@masa7878さん応挙の虎を参照するとわかり易かった。
山田純嗣氏@JunjiYamada による山下裕二「円山応挙 講座」のまとめツイートなど。
参考になりました。
円山応挙展
良い展示でした。
2回目の訪問
2013年4月5日。
行って来ました、2回目の円山応挙展。

後期の目玉である「藤花図屏風」を見に行って来ました。
参照 応挙《藤花図屏風》が登場!
写真では、藤の花の色合いが表現できないと聞いていたので
「実物を見なくては!」
と思い同じ展覧会に2回行くことは今まで無かったのですが今回はじめて2回行って来ました。
実物をを見るとやはり色合いが綺麗で良かった。
カタログを見ると薄く感じるが、
本物はもっと濃い感じの藤色に感じられた。
光線の加減もあるだろうが発色が綺麗で素敵でした。
枝からすっと伸びる細い枝が余韻を感じさせなていると感じられ素敵だっなあ。
「四季草花図屏風」は派手さはないが緻密な草花で描かれている。
背景は灰色なのだが、これはなぜこんな色なんだろう?
金箔が多い屏風なのに灰色にしているのは「故意」だと思うのだが、金箔の上に墨を塗ったのか、銀箔の上に墨なのか、紙のままなのか?
どうなんでしょうね?
日本画の書き方や画材のことは全く知識ないのでこれから興味を持って勉強していこう。
カタログで見ていて後期に展示された
「四季の月図」
も実物を見れてよかった。
「大乗寺客殿」の再現でLEDを使って光による演出をしているのだが、前回はカクカク感があったのが今回はスムーズになってました。
しかし、少し不満が。
もう少し暗い時の光の感じが欲しかったなあ。
残念でした。

この頃、美術館通いが多くなっているので「えいやっ!」と
友の会会員にもなりました。
これからが楽しみです。

新しい「あいちトリエンナーレ2013」のポスター発見!

これも見に行きたいなあ。
「東日本大震災ー報道写真展ー」